2010年8月14日土曜日

トイレはつらいよ

さて、ホームステイではガーナの「庶民の生活」を体験することができました。
といっても、今回おじゃましたお宅はかなり「ブルジョア」な方。

ちょっとトイレに行きたくなったので、お借りすることに。
「おー、遠慮するなよ。あの木の向こうだ。」

…えっ?屋外っすか?
みると、塀の向こう20mほど先に、ポツンとした小屋が。

ははーん、なるほど。きっと、ボットン便所ね。
このくらいでびっくりするほど、協力隊はヤワじゃない。

首都で買ったトイレットペーパーを持って、いざ出陣。


よーし、着いたぞ。
ウィーンっとドアを開けてっと…

ワアアアアアーーーー!(号叫)


見たことのない数のハエと蚊が、体中にまとわりついてお出迎え。
ハエが人体に卵を産む話や「もうマラリアはヤダ」という先輩の顔が、走馬灯のようにかけめぐる。

「ヤられた…」

右手でハエと蚊を追い払い、左手でこぼれ落ちる涙を拭きながら、一時退散。
次は、首都で買ったトイレットペーパーと、首都で買った虫よけスプレーを持って、いざ出陣。

勇気が出ない。
でも、お尻のことを考えると、時間もない。

もう、やるしかない。

ドアを開け、虫よけスプレーを目の前が白くなるくらいにまいてやった。

「勝った…。」
至るところで、大量のハエや蚊、それにゴキブリ、蛾、カマキリまでが死んでいる。
お前たち、どこにかくれていたんだ…。
そんなことを言っているうちに、便器の下からニューカマーたちが上ってきている。
ヤバい、早くせねば。


それにしても、この便器にお尻だけはつけたくない。
写真で伝わらないかもしれないが、とにかくいろんなものがくっついている。

苦肉の策で、内またにペーパーを挟んで、両またで便器を挟みながら半立ち状態でミッション・コンプリート。

これはまいった…。
まさか、トイレでこんなに苦労するとは…。
とりあえず、この内またをシャワーで流さなきゃ。

あ、そういえばシャワーもないんだった。(続)

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