さて、ホームステイではガーナの「庶民の生活」を体験することができました。
といっても、今回おじゃましたお宅はかなり「ブルジョア」な方。
ちょっとトイレに行きたくなったので、お借りすることに。
「おー、遠慮するなよ。あの木の向こうだ。」
…えっ?屋外っすか?
みると、塀の向こう20mほど先に、ポツンとした小屋が。
ははーん、なるほど。きっと、ボットン便所ね。
このくらいでびっくりするほど、協力隊はヤワじゃない。
首都で買ったトイレットペーパーを持って、いざ出陣。
よーし、着いたぞ。
ウィーンっとドアを開けてっと…
ワアアアアアーーーー!(号叫)
見たことのない数のハエと蚊が、体中にまとわりついてお出迎え。
ハエが人体に卵を産む話や「もうマラリアはヤダ」という先輩の顔が、走馬灯のようにかけめぐる。
「ヤられた…」
右手でハエと蚊を追い払い、左手でこぼれ落ちる涙を拭きながら、一時退散。
次は、首都で買ったトイレットペーパーと、首都で買った虫よけスプレーを持って、いざ出陣。
勇気が出ない。
でも、お尻のことを考えると、時間もない。
もう、やるしかない。
ドアを開け、虫よけスプレーを目の前が白くなるくらいにまいてやった。
「勝った…。」
至るところで、大量のハエや蚊、それにゴキブリ、蛾、カマキリまでが死んでいる。
お前たち、どこにかくれていたんだ…。
そんなことを言っているうちに、便器の下からニューカマーたちが上ってきている。
ヤバい、早くせねば。
それにしても、この便器にお尻だけはつけたくない。
写真で伝わらないかもしれないが、とにかくいろんなものがくっついている。
苦肉の策で、内またにペーパーを挟んで、両またで便器を挟みながら半立ち状態でミッション・コンプリート。
これはまいった…。
まさか、トイレでこんなに苦労するとは…。
とりあえず、この内またをシャワーで流さなきゃ。
あ、そういえばシャワーもないんだった。(続)
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