首都に着いて、少し落ち着いて、
「ホームステイプログラム」なるものが用意されていました。
各自の任地に赴き、2週間ガーナ人のお宅に泊めてもらっておいでというものです。
そして、それぞれの現地語も覚えておいでということでした。
私の任地はアカチ(Akatsi)。
首都アクラから東へ車で2時間半、
トーゴとの国境に近い町です。
恐怖のトロトロに乗り、いよいよアカチに降り立ちました。
そうするやいなや、男たちがすごい勢いで、
ブワーっと100万人くらい寄ってきました。
そして、「重いだろ?荷物持ってやるよ!」
…フフフ、その手にはひっかからん。
日本通運マンにしてやられたからな。
男たちの手をワーっと振りほどき、
少し静かな場所へ移動して、お迎えの車を待っていました。
しかし、この20分くらいの間、
ものすごい数の人が話しかけてくるのです。
「ヤブー!(ここの現地語で白人)」
「チャイニーズ!ニイハオ!」
…ウワサには聞いていたし、「そんなの別にいいじゃん」と思っていたのですが、
見知らぬ人から次々に浴びせられると、さすがにいい気分にならないものです。
なかには、
「ねぇ、お金ちょうだい。たくさんあるんでしょ?」
としつこく触ってきたり、
「お前のシャツいいな、俺のと交換しようぜ?」
とシャツを引っ張ってきたり…。
こういうのは、さすがにアカンよね。
ギロっとにらんで、無言で「バシッ」と腕をたたいてやり過ごす…。
あぁ、こういう気持ちなのか、「アウェー感」というのは。
疎外感というか、本当はいい人まで悪い人に見えるというか、
とにかくはじめて感じる、怒りや怖さや不安やらが入り混じった気持ちでした。
ホームステイ、大丈夫か…?
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