2010年9月21日火曜日

日本の夜明けは近いぜよっ!

インターンでガーナに来ている、日本の大学生がアカチにやって来てくれました。

JICA関係ではなく、いわばマイクロファイナンス系のNon-profitです。

JICA的用語で言うところの「村落」に住む人々に、融資を通して

お金の流通やビジネスの基本などを学んでもらい、自立を促すことを目指しているようです。

(違ったら、ごめんなさい…。)


「国際協力」「開発」というフィールドには、本当に多種多様なアプローチが存在していることを実感。

実はこの学生さん、今はアメリカの大学に留学中だそうで、

アメリカでインターンをして、日本に帰らずそのままガーナでインターン・アゲインをしているとのこと。

その行動力、カッコよすぎるぞ。


で、お互いの活動について話しているうちに、

「人のためというけど、自分のためというのはいけない考え方なのか?」

「ボランティアって何?」

「働くとは? 生きるとは?」

と、昼間から男2人、スプライトとコーラで盛り上がりました。



「ボランティア」と聞いて、皆さんはどんな姿を想像しますか?

「お金をもらわない」という形態でしょうか?

「自分を犠牲にして、他の人に尽くす」姿でしょうか?

彼も私も、この2つの考え方にはあまり賛成していません。


「報酬の有無ではなく、行動が自発的かどうかであること」

「自分の成長を願って行動したことが、だれかのためにもなるかもしれない」

と、こんな感じで「ボランティア」をとらえています。


実はこの協力隊に参加することになってから、

「ボランティアって、お金ほとんどもらえないでしょ。大変だねー。」とか、

「自分の仕事を犠牲にしてアフリカに行くなんて、ご苦労さんだねー。」など、

そんなことを言われる機会がよくあります。

そして、そう言われるたびになんだかしっくりと来ない自分がいました。


かつての勤務校でも「ボランティア活動」が盛んに行われているのですが、

「自分を犠牲にしている、ガマンしてやっている」と思っているうちは、

ボランティアでも何でもないですよね。

そういう意味では、うちの生徒は本当に「ボランティア」してたなぁ。


そして、「自発的」「自分のためが、もしかしたら人のため」というキーワードで照らしてみると、

ずいぶんと多くのことが「ボランティア」と呼ぶことができるかもしれません。

今これを読んでくれているあなたの仕事やサークルの活動も、

広い意味でボランティアかもしれませんね。


私は誰にも命令されず、自分の意思でここに来ましたよ。(そして、周囲はそれを許してくれました)

ガーナに来て、いろいろなことを犠牲にしてガーナ国民に尽くしているなんて、全然思ってません。

むしろ、教師や人間としての幅を広げたくて来ましたよ。

そして、自分のしたことや自分の成長がいずれだれかのためになってくれたなら、

そんなに幸せなことはありません。



いつか再会した時はお互い納得した生き方を、と言ってお別れしました。

今年も「アツい日本人」との出会いが、かなり多くあります。

日本の夜明けは近いぜよっ!(結局これが言いたかっただけか?)


最後に、彼の名刺に書いてある言葉を。


The pessimist sees difficulty in every opportunity,

the optimist sees opportunity in every difficulty.


追記:

マイクロファイナンスについて、よかったらいっしょにスタディ!

LUMANA(彼がインターンしている団体、でもこれ英語なので…泣)



グラミン銀行(wikiの説明です)



LIVING IN PEACE(日本発のマイクロファイナンス団体)

0 件のコメント: