日本が地震で大変なことになっているのに、
自分はそれを見ていることしかできないし、ふがいない思いではありますが、
憂いていても始まらないので、ガーナ生活のブログは更新してみます。
不謹慎なら、ごめんなさい。
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先月は主に何をしていたかというと、
「アカチ郡初等理数科研修会」のお手伝いでした。
ガーナには3カ年の教員養成校があり、3年時は教育実習です(だよね?)
その教育実習生がいる小中学校を訪問し、実習生と現職の先生といっしょに
理科の授業に使えそうな教材を、実際にいっしょに作ってみましょう!
という研修会です。
ペットボトルなどの廃材を利用して工作をする研修なので、
私は心の中で「わくわくさんの大冒険 in アカチ」と呼ぶことにしていました。
仕掛け人は、同任地の教員養成校に配属の隊員。
私のブログにもちょくちょく登場する、いつも助けてくれる彼です。
巷では「王子」と呼ばれているようですが、今回は「わくわくさん」としましょう。
前編の今日は、どんな教材を紹介したかを書きます。
すべてわくわくさんの発案ですが、まるで私の手柄のように書きます。
ね、ズルいでしょ、大人って。
では、参りましょう。
【1 ストロー多面体】
ストローを使って、多面体モデルを作ります。
この教材のミソは、接着剤を一切使わないところ。
ストローとはさみがあれば作ることができます。
接合部は摩擦を利用して組み立てられていますね、たぶん。
ジャンクションやエッジの数も、変幻自在です。
【2 呼吸器モデル】
「横隔膜の伸縮によって肺が動きますねー」ということが一撃で理解できる教材。
ペットボトルの上部を上半身に見立て、
肺はビニル袋、気道はストロー、横隔膜は医療用手袋を利用したゴム膜で。
ペットボトルの口を密封するふたは、ビーチサンダルから作られています。
横隔膜をピヨ~ンと引っ張ると、肺がブファッ!っと膨らむので、かなり盛り上がります。
【3 ピンホールカメラ】
学研の付録についてきたような、昔なつかしいあれです。
筒はトイレットペーパーの芯を軸に、新聞紙や印刷用紙を撒きつけて。
ペーパーによって径が違うガーナ特有のばらつきを見事に生かし、外筒と中筒を用意します。
極めつけは、スクリーンをピュアウォーターをまとめ買いした時の外袋であしらうこと。
トレーシングペーパーがなくても、いけるんですねぇ。
【4 ぺリスコープ】
リフレクションを学ばせるのによいであろう教材。
自分も実際今使っています。子どものウケも上々といったところ。
ペットボトルと鏡さえあれば作れますね。
どちらも道で拾えばタダ同然で作れる教材。オレンジページもビックリです。
【5 ペットボトルロケット】
空気圧を利用したロケット。
ペットボトルを上手に組み合わせて、ウイングがついたカッコいいロケットです。
誰かにぶつかっても衝撃を吸収する仕様になっているのが、わくわくさんのやさしさです。
発射台は自転車の空気入れ。
コルクにボールペンの外筒を差し込むと、これがまたちょうど空気入れと噛みあうのです。
このロケット、日頃の行いがよい人は水しぶきとともにかなり飛びます。
【6 気体の生成】
中学生の時にやったであろう、酸素や水素の発生です。
酸素は乾電池から取り出した二酸化マンガンと、薬局で売っている過酸化水素水で。
水素は水酸化ナトリウムにアルミホイルを入れて。
試験管を立てて水上置換するセットも、ペットボトル製。
それぞれの気体の確認もやります。なつかしいでしょ?
【7 サイエンス・トイ】
これぞ、わくわくさんの真骨頂。
「はーい、みんなおもちゃで遊ぶよー」と目尻を下げるわくわくさんが目に浮かびます。
ヘリコプター
プロペラ車
ペットボトルやストロー、ゴム、クリップ、竹串、ブレスレットのビーズなど、
身の回りの物でおもちゃができる様は圧巻です。
以上が研修内容でありますが、わくわくさんの引き出しはまだまだ尽きません。
水レンズ顕微鏡、分光器、電磁石モーター、紙ノギス、蒸留や電気分解の実験…。
すごいですね、教材を買うお金がなくても知恵を絞ってやりくりする。
ジャパンが歩んできた道を地で行くわくわくさんです。
世界の理数科隊員や小学校隊員の皆さん、
わくわくさんに声をかけたい時は、ボディガード山本までメールを。
後編に続くっ!
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