「不謹慎ならあやまります。でも不寛容とは戦います。」
肝が据わってないと、なかなか言えません。
情報が少ない中、言葉を選ぼうにも選びきれず、
このブログを読んでいる人を不快にしてないか、不安もあるにはあります。
でもね、2年しかない隊員としての日々、
陽気なこともつづっておきたいと願うのは、本当に不謹慎ですかーっ?
とあえて言ってみたいと思います。
友よ、君の無念も込めて。
---------------------------------------------------------------
いつも行くフライドライス屋さんで、いつものフライドライスを食べてたら、
ひとりの女子高生がぽつりととなりに座りました。
あいさつをすると、ずいぶんとビバリーヒルズ的な英語でまくしたてるものだから、
「あのぉ、もしかしてご出身はどちら?」とたずねると、「カナダよ」と。
留学の制度を生かしてガーナの高校に通っているそう。
黒人さん&女子なのにボーズ頭ということで、てっきりガーナ人かと思いました。
しかしまぁ、この子がしゃべるしゃべる。
しゃべる内容といったら、
「ガーナ料理はすべてマズい」
「ピュアウォーターはピュアじゃない」
「日曜日は教会に来いってしつこい」などなど。
わかるわかる、ピュアウォーターはたしかにピュアじゃない(笑)って返していたのですが、
その子、肩をすくめながら「ガーナライフはボーリングよ」を多発。
あ、このボーリングは Round 1 とかじゃなくて、boring の方です。
「あー押しちゃってるね、そのボタン」とがっかりきました。
「そのボタンを押したら、終わっちゃうよ」というボタンを
きっと人はだれしも脇に抱えているのでしょうが、
自分にとってのそれは「つまんない」とか「楽しくない」の類かもしれません。
選びもしなかった道すがら、いやたとえ選んだ道であるとは言え、
「こんなはずじゃなかった」と嘆きたいこと、そりゃたくさんあるよ。
でもさ、それを「つまんない」って自分から言ったらおしまいじゃないか。
その前に、もう少しやることあるでしょ。
いつもプラス思考で愚痴もこぼさず、なんて聖人君子のようなことはできないし、
弱音吐くのはみっともないから我慢しろなんて全く思わないけど、
それこそピュアウォーターはピュアじゃねえよなって冗談かましながらさ、
なにかおもしろいことがないか、できないかをしぶとく探してやろうぜ。
ガーナという新しい環境に身を置いて、気持ちが折れそうになった時に
そんなことを日本のオジサンは自分に言い聞かせているよ。
そのボタンに日本のオジサンもよく指が伸びるけど、
押せば押すほど実はつらくなるのも少しは知っているつもりだからさ。
…って、その子の話をよく聞かないままそんな説教を垂れる寸前だったので、
あかんあかんとあわててライスを口に運びました。
いろいろな自分のうちの一人、「マイナス思考でうじうじ言葉を並べてから動く自分」への
もしかしたら「気合い入れろや」というメタファーだったかも、と後から思いました。
そして、日本の教え子は受験を終えたはず。
希望がかなった人もそうじゃない人も、これから新しい生活が始まるわけだけど、
経験則のない場所で簡単に放てる「つまらない」の発射ボタンに、安易に手をかけないこと。
そっくりの境遇に置かれてなお「おもしろい」と言ってる人も、いるよ。
こんなささいな考えは別に書かなくてもいいんだろうけど、
女子高生の顔に教え子たちがオーバーラップしてきたので、独り言のように書いておきます。
4月か…、そんな感じがしない。暑い。桜。
6 件のコメント:
一見アフリカ人なカナダ人の彼女には、オブロニボランティアとして扱われてる私たちとはまた違った複雑な心境があるのかなぁ?留学を終えるまでに、心に残る経験が出来ると良いねー。
satokoさま!
そうよね、見た目は完全にガーナ人なので、人知れず苦労があるだろうね。
ま、でも若者がこうして海外生活を経験できるのはすばらしいこと!
いつかきっとプラスの力になっていくだろうね。
私も若者には負けません(笑)
坊やだからさ。
すーさん!
さすが、オトナ隊員!
こんにちは、You@ザンビアさんのブログから来ました。
ブラジルで活動しているふぁちまです。
いいところも嫌なところもひっくるめて楽しめるといいのになぁ…。その留学生のこれからが前向きになることを祈ります。
また遊びに来ます。
私のブログにリンクしてもいいですか?
Fátimaさん!
読んでくれてありがとうございます!
リンク貼っていただけるの、むしろ光栄です。
こちらこそ、リンク貼らせてもらってよいですか?
ブラジルでの生活も楽しく読ませてもらいました。
お互い健康には気をつけて、残りの任期がんばりましょう!
コメントを投稿