以前紹介した「地球のステージ」の桑山さん。
茶化すような指笛、拍手…。中学校でのステージ演奏の話を読んで、胸が痛くなりました。
聞くだけじゃなくて、きちんと聴くこと。
耳じゃない所、それこそ14種類の心を使わなきゃ、大事なことは聴こえないのに。
桑山さん、陰ながら応援しています。
地球のステージ ブログ
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同じボルタ州にあるジャシカンという街で先日催されたワークショップに参加しました。
教員養成校でU.T.D.B.Eに対して、理科実験や数学アクティビティを紹介するものです。
U.T.D.B.Eとは、untrained diploma in basic educationの略で、
要は、何かしら理由があって正規の免許を持たない学校の先生のことです。(え、合ってる?)
今回も「理数科分科会」のメンバーは、それぞれの持ち場でがんばりました。
おなじみペットボトルロケットや
シャボン玉、
ヘリコプターなど。
ICT分野も、キーボードワークなどの演習を紹介しました。
僭越ながら自分も授業をさせてもらいました。
先生に教えるなんておこがましいのですが、こういうことができるのも協力隊の醍醐味です。
今回は数学アクティビティということで、ビンゴの活用法を紹介しました。
「ガーナの先生に何を伝えたいか」という問いはそっくりそのまま
「自分はどういう先生でありたいか」という問いにもなります。
答えはたくさん思い浮かんできたり、でもどれもしっくりこなかったりで悶々とするわけですが、
あえてひとつ、具体的な姿で表わすならば、
「子どもたちに勉強しろと言わずに、勉強させることができちゃう先生」でしょうか。
ビンゴを通して「計算しろ」と言わずにいつの間にかたくさん計算に取り組ませたり、
「公約数とは何か」と定義を一方的に板書することなく、生徒にそれらを見つけさせたりと、
そういう工夫をすることは、先生のお仕事の中でも楽しいことですよと伝えたかったです。
ま、実際は言いたいことの半分も言えませんでしたが…。
勉強させたい時には、「勉強しろ」と言わない。
「勉強しろ」よりも勉強させることができる言葉や仕掛けを持っている。
ステキだなと思う先生は、みんなこういう引き出しが多かったように思います。
自分もそうなれたらいいな。ガーナの先生たちといっしょに目指せたらいいな。
あ、かつて先輩先生にこんな本を紹介されておもしろかったと記憶しています。ご参考までに。
協力隊仲間はすでにいろいろと経験しているだろうと想像しますが、
例えば約束通りに人が来ない、時間が守られない、言ってたことが直前で覆るなど、
時に実施そのものが揺らぐような大きなトラブルに直面するのも、協力隊の醍醐味です。(か?)
しかし、今回はそういったものが一切なく、つつがなくプログラムが進められました。
実施先のガーナ人スタッフがとても協力的だったこと。
ガーナ人スタッフの「こうしてほしい」という願いが明確だったし、
こちらの願いもよく伝わっていたこと。
この学校に配属されているボランティアとガーナ人スタッフの間に強い信頼関係を見ました。
彼女は赴任して半年ほどなのに、すごいな。
今回のように協力し合える関係。また一つ目標をもらいました。
2 件のコメント:
今年で画業30周年
ジョジョの奇妙な冒険執筆25周年の
荒木飛呂彦先生も言っていたよ。
ジョジョの奇妙な冒険・第4部、コミックスにすると38巻に掲載「シアーハートアタック その②」で
”見るんじゃあなくて、観ることだ・・・
聞くんじゃあなくて、聴くことだ・・・”
すーさん!
荒木先生を引き合いに出されるなんてとても恐縮ですが、ジョジョのように全力でつぶやいてみたいと思います。
「やれやれだぜ…。」
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